先日、4月12日に開催された「アマガイデンタルセミナー」に参加してまいりました。
当会場で開催されている特別講演にも参加させていただきました。
講師は、総義歯臨床の第一線で活躍されている松丸悠一先生です。

「総義歯における問題点の解決」
最も印象的だったのは、歯周組織の動作範囲についての解説です。
「歯列がある前提」で頬等の周囲組織を動かし、本当の適切な床の長さを探る。
解剖学的な根拠に基づいた緻密な調整が、最終的な「外れにくさ」や「痛みのない義歯」に直結することを再認識いたしました。

また、既存の義歯を活かす「コピーデンチャー」の製作についても深い言及がありました。
新しい義歯をゼロから作るのではなく、患者様が使い慣れた旧義歯の情報をコピーし、改善点を盛り込んでいく手法です。
この手法の素晴らしい点は、単に技術的な精度を高めるだけでなく、「患者様の来院回数を減らし、身体的・精神的な負担を軽減できる」という点にあります。
​さらに、臨床現場で欠かせないティッシュコンディショナーの操作性についても具体的なアドバイスをいただきました。
材料の特性を最大限に引き出すためのハンドリングは、臨床ワーク上での大変貴重な知見でした。

私たち技工士は本来技工所にいる場合、こういった臨床に基づく要素を活かしきれない場合が多くあります。
ですが、院内に技工所を構えていることによりそういった本当の臨床でしかしれない点を実際にチェアサイドで見聞きし活かすことができます。
より良い技工物の製作のため、日々学びを取り入れていきたいと思います。